【イベント報告】藤沢市地域人権啓発講演会「他者へのまなざし-海外児童文学・YA(ヤングアダルト)文学に描かれる戦争と差別」
- イベント
- 掲載日2020年2月27日
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2月23日(日曜日)に総合市民図書館で開催した藤沢市地域人権啓発講演会「他者へのまなざし-海外児童文学・YA(ヤングアダルト)文学に描かれる戦争と差別」の報告を行います。
この講演会は、人権男女共同平和課と共催している事業で、毎年総合市民図書館で開催しています。講演会を通じて、人権問題に関して現状における課題や、人権が尊重される社会の実現に向けてどうすべきか等々を、少しでも多くの方に考えていただける機会となればと思い、開催しています。
藤沢市地域人権啓発講演会
「他者へのまなざし-海外児童文学・YA(ヤングアダルト)文学に描かれる戦争と差別」
日 時 2020年2月23日(日曜日)午後1時30分から3時30分まで
場 所 総合市民図書館 2階 ホール
参加者数 68人
講 師 原田 勝 氏(翻訳家)
数多くの海外文学を翻訳されてきた原田さんの講演会は、とても興味深いものでした。
戦争や差別について描かれている海外児童文学やYA文学を翻訳することの意味について、日本ではなく身近ではない他国を例にすることで冷静に日本の戦争や差別に置き換えて考えることができることや、作品を通して侵略や差別を「する側」と「される側」の両方の心情を疑似体験できる。若い読者が人生の早い段階で疑似体験することが、その後の人生のさまざまな局面においてよりよい判断をするベースとなる可能性を持っているため大切であると仰っていました。
また、原田さんが翻訳された戦争や差別をテーマとした作品について、各作品ごとに原作者とのやり取りや出版時の裏話などを交えてお話しいただきました。参加された方からは「大変貴重な話を伺うことができた」「家族や知人に先生の作品を薦めたい」など大変ご好評をいただきました。
【講演会の様子】
今回の講演会でとりあげた、現在出版されている作品は全て藤沢市図書館に所蔵しています。次のリンクにリストがありますので是非お借りになってみてください。
原田さん翻訳図書はこちら(PDF)(PDF:111KB)
皆さんのご来館を心よりお待ちしております。